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美術館の改修

  1. 2017/01/31(火) 10:55:11|
  2. ミュージアム|
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(ブログのサイトのメンテナンスに時間がかかり、ずいぶんご無沙汰してしまいました)

昨年末に白金の庭園美術館のボルタンスキー展について書きましたが、そこで一つだけ残念に思ったことがあったので、お話ししておきたい思います。
リニューアルオープンした美術館の本館の旧朝香宮邸は修復され、アールデコの内装もこれまで以上にきれいになっていたことはすでにお伝えしましたが、「別館」は壊され、「新館」となってしまっていたのです!

新館 White cube
white cube

すっきりとモダーンな建物は杉本博司のアドバイスで建てられ、ガラス張りの明るいカフェは居心地良さそうで、ボルタンスキー展の時は、本館からつながった展示場としても使われていました。
でも、ここに改装前にあった「別館」も、“昭和レトロな” 趣のある建物だったのです!
美術館にいる間は、「あれ? 建て替えちゃったの? エッ? エッ?」と思いつつ、実感がわかなかったのですが、家へ帰ってきてから調べて、元の建物は壊され建て替えられてしまったことを確認しました。
以前の「別館」は、たまにクリエーターが展示会場として使ったり、ファッションショーが行われたりしたことがあったので、入ったことがありました。
その内装も、本館のアールデコに負けないくらい、昭和らしい雰囲気を残した独特のものだったのです。
でも、きっと、耐震や耐火の設備が十分でなかったので、全面改築ということになってしまったのでしょう…
本館の朝香宮邸は設備を現在の規制に合うように工夫して蘇ったというのに…

パリの美術館も近年長い間クローズして改修しているところが結構あります。
パリでは古い建物を壊して建て替えたりすることはほとんどなく、耐火の規制をクリアーするために見えないところで、様々な工夫をしているのだと思いますが、建物の良さを残して生まれ変わらせています。
以前、モダーンに変身したピカソ美術館のことを書きましたが、ロダン美術館のリニューアルは出来る限り元の姿に戻そうとしたようです。
7区のアンバリッド近くにあるロダン美術館は、ロダンが晩年アトリエとして使っていた建物がそのまま美術館になっており、学生時代から私のお気に入りの美術館の一つでした。

広いお庭も建物の外観も、改修前と変わりません。
rodin

建物の中も、シャンデリアはもちろん、床の寄せ木細工の一つ一つまで忠実に復元したそうです。
下の写真の床にご注目!
rodin 2 rodin 3

改修の大事なポイントであるバリアフリー化のため、エレベーターが設置されたり、改修の際の説明をする動画が流されている部屋があったり、現在のニーズに合った変更はされているのですが、「そのまま」を基本に据えた大改修であったことは、しっかり伝わってきました。

パリの美術館は建物自体が歴史的建造物であることが多いので、簡単に壊されません。
石造りの建物を長く使っていこうという考えが根底にあるという理由もあると思います。
東京の庭園美術館も、朝香宮邸は文化財指定されていたので守られましたが、「別館」は残念ながら、建て替えられてしまったのです。
昨年美術館としては閉館した鎌倉の近代美術館も壊されてしまう運命だったのを何とか救出されましたが、近い過去である昭和の建物も、「つい最近のもの」と簡単に考えてスクラップ+ビルドしてしまわずに残す努力をしてほしいですね。

2017年1月31日



謹賀新年

  1. 2017/01/08(日) 14:54:22|
  2. ショップ|
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松飾はとれてしまいましたが、あけましておめでとうございます!
新年は、お正月らしい富士山の写真で始めたいと思います。

fujisan2017

逗子の海岸からの富士山!
江の島のむこうに富士山が見えるのです。
ただし、年明けではなく年末に友人宅で鴨鍋パーティをした際に、海岸まで散歩して撮った写真です。
駅前のスズキヤ(湘南地方では、KINOKUNIYAのような存在のスーパー)で材料を調達したのですが、暮れの買い物にいらしたお客様で賑わっていました。
スズキヤは、磯子の駅前にも、新杉田の駅前にもありますが、発祥の地である逗子のお店は少し様子が違いました。お年寄りの荷物を持ってタクシーまでおくっている店員さんの姿を見かけたのです。
友人に聞くと、よくある光景で、このサービスが目的でスズキヤを利用するお年寄りも多いとのこと。
お届けのシステムも充実しているそうです。
そう言えば、以前事務所のあった広尾の明治屋でも、同じような光景をよく見ました。
地域にあったサービスが重要なのですね。

先週のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の百貨店特集を見て、その思いをさらに強くしました。
百貨店業界はどこも元気がありませんが、特に地方の百貨店は、郊外の大規模な商業施設にお客を奪われ苦戦しているという例として、キャスターの村上龍の生まれ故郷の佐世保の玉屋がとりあげられていました。
村上龍が小さい時には、週末には玉屋に行って、お子様ランチを食べ、屋上で遊ぶ〜というのがこの上ない楽しみだったというのですが、現在は売上を落とし、売り場は閑散としています…
ただし、どこもがそういう状況に陥っているわけではないという例として登場したのが熊本の鶴屋でした。
ウィークデイでも賑わっている売り場が映り、車いすを押してお客様と地下の食品売り場を回るコンシエルジュの活躍ぶりもレポートされていました。
熊本の地震の後、猛スピードで店を復旧し、1か月ほどで一部売り場をオープンした時のニュースで、若い人もお年寄りもものすごく喜んでいたのを思い出しました。
その時は、少し違和感を感じるほどの喜び方だったので覚えているのですが、熊本の人にとって鶴屋は今でも特別な存在だったのですね。村上龍にとって、昔、玉屋が特別だったように。

海のむこうでは、シアトルにアマゾンの実験的な実店舗がオープンし、レジのない店だそうですが、鶴屋やスズキヤのサービスは、それとは逆の方向ですね。
インターネットで何でも買える時代に、どうやって生き残っていくかは、頭を柔らかくして、それぞれの地域や客層にあった対応を探していくのが重要なのだとあらためて確認した2017年の年明けでした。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月のご挨拶の最後は、近所の神社の梅の写真です。

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2017年1月8日


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