パリから戻ってきました。 今回も、沢山のものを見ましたが、まずは、出張の目的であった、ファッションウイークの展示会の様子をご報告します。
フランスをはじめヨーロッパで立て続けに起こっているテロのため、「パリの街は大丈夫なのか?」と心配してくださる方が多かったのですが、百貨店や展示会の入り口のコントロールが以前より厳しいだけで、お天気にも恵まれ、ファッションウイークらしい華やかな雰囲気はこれまでと変わりませんでした。
この時期に開かれている展示会は、少なくなった今でも10を超えますが、チュイルリーのテントとトラノイが大きな展示会となり、規模的には他を引き離しています。
前回までチュイルリーで開かれていたパリ・シュール・モード(服が中心)は、ディレクターがMaison et Objetを取り仕切っていたエチエンヌ・コシェに代わり、場所もチュイルリー公園から隣のコンコルド広場に移り、什器もモダーンに、広々とした明るい雰囲気となりました。
ただし、午後陽ざしが強くなると、テントは温室となり、10月のパリとは思えない『暑さ』…。
チュルリーのテントからPSMまでは、グリーンのじゅうたんを敷いて誘導していましたが、遠いといえば、これまでよりは少し遠い。
スケジュールも他のサロンより1日早く木曜日(9/29日)から始まり、日曜日(10/2日)が最終日となりましたがそれについては、賛否両論あり、次回このままかどうかは、不明。
出展者数は、前回100から140に増え、これまでマレの北、10区のタピ・ルージュで開かれていたアメリカンカジュアル系のCapsuleも同じテントの中に入り、新鮮な印象でした。
同じWSNが運営する小物のプルミエールクラスは、チュイルリーの3つのテントをすべて使うようになり、広々とし、出展者数は前回440から550に増え、隅から隅まで歩くと、メトロの一駅分で、結構な運動量でした。
日本人バイヤーの姿も多く、小物の方がオーダーは付けやすいと思われ、オーダーシートを広げて商談しているスタンドも沢山ありました。
パリの展示会全体としては、新規が数件つき、既存の数量も伸びたと満足するベテランもあり、デビューのブランドにオーダーがつくなど、良いニュースも多く、予想していたほど低調なセッションではなかったように思います。
2016年10月17日